どうして学校にいかなきゃいけないんだと思ったあなたへ

ある生徒にこんな話をしました。

そもそも学校は、子どもたちが幸せになるためにある。しかし、必ずしも今そうなってはいない。もちろん学校の先生にも素晴らしい人は沢山いる。学校が楽しくて大好きな子どももたくさんいる。でもそうじゃない子どももたくさんいる。

どうして学校にいかなきゃいけないんだと中学生や高校生が言ってたら、なんだこいつと思われるかもしれないけど、でも大学にいけば立派な研究になる。教育学や教育社会学と言われるものだ。

学校の事もそうだし、いろんな社会の矛盾とか問題がある。そのことにあなたは沢山気付いて、疑問を持っている。大学に行けばその疑問を考える時間がある。誰か聞いてくれる人がいる。

だからあなたは大学に行った方がいいと私は思う。

そんな内容でした。

小学生、中学生や高校生が「なんで学校にいかなきゃいけないの?」と疑問を持つ。その子どもに「そんなこと言ってないで学校に行け」と指導する。それは実は教育学や社会学と出会い学びを深める、あるいは指導要領の独特の成立過程に興味を持ちそこから法学に関心を持つ。そんなチャンスを子どもから奪っているのかもしれません。

2020年に高大接続改革が行われます。大学入試が変わります。

入試を変えることも大切ですが、学校をはじめとした社会の様々な問題や矛盾に気付くと高校生までは「変わり者」とか「素直じゃない生徒」などと言われ、大学生になったらいきなり「自分で問題を見つけなさい」と言われる。この間をどう接続するかも同じくらい重要だと思います。

学校は子どもにとっての社会です。社会の問題や矛盾を見つける感覚、知識、観察力、分析力を持っていれば、当然学校の問題や矛盾も見つけます。

だからどうして学校にいかなきゃいけないんだと疑問を持った人は、その感覚を忘れないで欲しいと思います。

教育学、教育社会学の本を2冊紹介します。興味がある方はぜひ読んでみてください。

佐藤学 『学校って何だろう―教育の社会学入門 』ちくま文庫 – 2005/12/1

刈谷剛彦『「学び」から逃走する子どもたち 』岩波ブックレット– 2000/12/20

つばさ高等学院/つばさスクール 西中 伸

-つばさ高等学院