逃げていいよ

 

もうすぐ9月。

不登校・高校中退年間約22万人。
不登校の子どもたちに関わるようになり、9月が近づくことに敏感になりました。

平成27年版自殺対策白書によると、9月1日は、18歳以下の自殺が最も多い日です。夏休みを終え、2学期の初日に自らの命を絶つ子どもたちが全国に130人近くいます。長期休み明けに、子どもの自殺が増加します。詳細のデータはHPでも見れるようです。

内閣府が調査を開始し40年が経ちました。長期休み明けの子どもの自殺増加は、変わらず存在しています。

約半世紀。国の施策、学校、行政の対応は「学校復帰」が前提にありました。今では、かなり払拭されてきましたが、不登校の児童生徒に対し、「問題の子」「治すべき」という考えが横たわっていました。

これまで、教育の保障について諸外国に遅れをとってきた日本。

けれど、多くの方々の努力により2016年2月14日に不登校の子どもたちを応援する新しい法律ができました。いわゆる「教育機会確保法」です。HPでも全文が閲覧できます。

「ホームエデュケーション」や「フリースクール」など学校以外の学びの場でも子どもたちが安心して学べるよう、各機関が協力・協働しやすくなります。学校と○○、という対立構造はありません。親も、学校の先生も、多様な学びに関わる人間も、子どもたちのために連携しようという理念がこの新法律にはあります。

多くのニュースに紛れ、この法律制定はあまり大々的には取り上げられませんでしたが、関係者にとっては悲願の法制定でした。

 

以下、必要な子どもたちに届けてほしいです。

〈9月1日が近づくと消えたい気持ちが強まってくるあなたへ〉

学校に行かなくていいよ。命と学校を比べないで。スマホはあるかい?パソコンはあるかい?検索してほしい。「不登校 居場所 あなたの住んでる地域名」この3つの単語を検索して。そこに、メールして。電話して。行けるなら行ってみて。Twitterでも連絡とれるかも。逃げていいよ。大丈夫。SOSを出して。

〈大人の方、周囲の方へ〉

「多様な学びの場」の選択肢があることを伝えてください。国の支援も整いつつあります。選ぶ時代の到来です。不登校は、甘えでも、怠けでも、非行でも、問題行動でもありません。何かのサインです。不登校の子どもたちとかかわるようになり、彼ら彼女らがそのことを教えてくれました。何をカタチにするにも、生きてこそ。その子の命をまずは、抱きしめてください。これまで、厳しい時代を生き、歯を食いしばりながら社会人生活を送ってきた人こそ、「がんばりなさい」と言いたくなるかもしれません。でも、まずは受け取ってください。「立ち止まっていい」という安心感に包まれると、子どもたちは新たな一歩を踏み出します。勝手に本人が頑張り出すときが必ず来ます。子どもたちはちゃーんと自分で選択していきます。

<写真>
今年の1月。ふるさと宮崎の行縢山山頂でコーヒー。弟がガスバーナーを使ってコーヒーを淹れてくれました。寒い中、あたたかさがしみました。自然、本、旅、語り合える仲間、、世界は広い。世界に逃げよう。そこで新しい目的地が見つかるかもしれないよ。 

キャリア教育センター 飛鳥井

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-つばさ高等学院